ウワサでは聞いていました・・・。
「鎌倉の湿気はスゴイよ」
特に北鎌倉には谷戸(やと)といわれる小さな谷が点在し、おまけに南からは湿った海風がモロに・・・。
という印象でジメジメな空気とカビに対する警戒は十分にしていました。
で、我が家の湿気+カビ対策をいくつかご紹介・・・。
基本的に古家の湿気対策は通気しかありません。
気密性なんてまったく期待できないので、除湿機を稼働してもキリがない。
というわけで、いかに風を通すか、それに尽きますね。
我が家も縁側のある南側とキッチンのある北側の窓を開け放てば気持ちのいい風が抜けていきます。
風がない時は窓辺でサーキュレーターをON。
閉め切って機械で除湿、というよりは窓を開けて風を感じたほうが断然気持ちいい。
常道ではないかもしれませんが、大雨でも降らない限り窓は開けっぱなし。
それと・・・
なるべくなら内装に調湿能力のある素材を使うことをおススメします。
例えば和紙・珪藻土・漆喰・障子・コーティング塗装していない無垢フローリングなど、日本古来の天然素材がヨシ。
それと北側に押しやられがちな収納は・・・。
基本的には開けっぱなしがヨシ。
押し入れだったらスノコを敷いて奥まで空気が行き渡るようにします。
要は空気に流れさえあれば、カビの胞子も排出されるというわけ。
2階建の家なら、2階に人が居なくても1階と同時に2階の窓も空けてあげる。
そうすると風がなくても1階と2階の温度差で空気の流れが発生します。
こちら↓は2階の階段室の窓。
開けっぱなしで風の通り道を確保します。
ちなみに浴室は出る前に全体に水をかけて表面を冷やしてあげるとカビの発生が抑えられます。
もちろん窓は可能な限り全開に。
軒先の風鈴も風情です。
個人的にはガラス製より鋳物(南部鉄)のほうがスキ。
縁側に座って息子とスイカの種の飛ばし合い・・・来年のお楽しみ。
やはり昔の家には古人の知恵が集約されています。
高気密・高断熱住宅がもてはやされる昨今ですが、もっと日本の夏を受け入れて正面から向き合ったほうが気持ちいいですよ。
まぁ都会ではそれも無理な話ですかね?
高気密住宅で24時間換気義務・・・なんか矛盾してません?