最近、世界的にフランスのインダストリアルファニチャー(工業系家具)の価値が見直されているらしい。
雑誌で特集されたり、普通に雑貨屋さんで目にしたり。
実際、ヨーロッパでの相場もかなり高騰しているとか。
今まではほんの一部の人が熱い視線を送っていただけなのに、裾野が広がったというかメジャーアイテムになってきたというか。
本場ドイツのバウハウス系が持つ質実剛健さとはちょっと違ったやさしい雰囲気があります。
Bienaise・Tolix・GRAS/RAVEL・Multiples・Jielde なんてところが有名どころ。
もちろん無名のモノでもステキなモノはたくさんありますが・・・。
追々紹介していきますが、まずはBienaise(ビエネーゼ)。
これらのイス、10万円/脚のプライスが付くこともありますが、とにかく資料がない。
約50〜70年前に工場やアトリエで使用されていたモノのようです。
こんな感じで色々なタイプがあります。
ハイスツール、スツール、チェアとSHも650〜450mmまで様々。
プライウッドの形状も様々でモデル違いなのか、オーナーが自分でカスタマイズしたのかはわかりません。
支柱に「Bienaise」の刻印があるモノがヨシ。
さすがに10万円/脚じゃ買いませんが、認知度がまだ低いため時々価値を知らない人が安ーく売っていたりもします。
左はヤフオク、中は都内の古道具屋で2脚まとめて格安販売していたモノ。
右は知り合いのビンテージ家具屋さんから、黒サビ加工が施されたモノを購入。
座り心地?
ご覧の通り、決して快適とは言えません・・・。
あくまでアートピースとして。
こちら↓はフランスの古いインダストリアルなウォールランプ。
本来は壁付ブラケットですが、我が家では床にポンッと置いて、フロアランプにしています。
で、元の塗装を剥離して、軽くサンダーで研磨するとこんな↓感じに。
ひと手間かけたら、グッと渋みと重厚感が増しました。
鋳鉄は室内で使用するなら錆の心配もなし。
サビ止めのためにラッカーを吹き付けるとテカテカになってしまい雰囲気が悪くなります。
どんな家でも似合うモノではありません。
家を選ぶ家具・・・。
「工業系家具が似合う家にしたい」
と考えれば、やはりそれなりのセンスと費用が必要です。
つづく・・・