筆:ミヤタカズヒコ
家:https://m-atelier.jp/
別:http://kamakurahouse.jugem.jp/
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■世界一高価な家具
史上最も高価な家具ってなんだと思います?

意外でしょうがメーカーは日本です。
そしてデザイナーは大学を卒業したてのオーストラリア人。
ショップの場所は南青山。


わかります?


答えは・・・

IDEEに在籍していた当時無名のマーク・ニューソン。
彼が1986年にデザインしたハンドメイドチェアです。
こんなヤツ。

名前はLockheed Lounge(ロッキードラウンジ)。
なんとなく見たことあります?
名前の由来は航空会社のロッキード社。

カッコいいですよねぇ。

決して座り心地云々の問題ではありません。
アートピース、芸術品ですね。

1987年からの1年間、数脚が販売されました。
販売価格は180万円。(日本では売れなかったらしい)
当時学生だった私は青山のショップで衝撃(プライスとデザインに)を受けたことをよく覚えています。

で、時は流れて2006年。
マーク・ニューソンの名前もビッグになり、希少価値も手伝って、Sotheby's(サザビーズ)のオークションで、なんとプロトタイプが1億円(当時)で落札されたそうです。

これが伝説の「歴史上最も高価な家具」。




じゃぁ、このイス知ってます?

同氏が1988年にデザインしたEMBRYO CHAIR(エンブリオチェア)。
(胎児って意味だそうです)
これも雑誌など、どこかで見たことありません?
表面はネオプレーンゴムで覆われています。

これもカッコいい。
スキです。

こちらはいまでもIDEEで新品を購入できます。
ロッキードに比べれば、たったの22万円です(笑)。

秘かにいつかほしいと思ってます。
このイス、空間をガラッと変えるチカラを持っています。

「建築よりも強いイス」

でもどこにでも似合うイスではありません。
少なくとも今の家には似合わない・・・。
そして誰にでも似合うイスでもありません。

このイスが似合う人、そんな人になりたい私です。

posted by ミヤタカズヒコ | 10:07 | ■カグ | comments(0) | trackbacks(0) |
■益子大陶器市 2011秋
が家の年に2回の恒例行事、益子大陶器市に行ってきました。

当然、初日の午前中に到着。
すでにチェックポイントは決まっています。
出店している作家さんとも顔なじみになったり、センスのいいセレクトショップをのぞいたり。

すべてのブースを覗いていたら1日では到底無理だし。
午前中は小雨がパラついたりのパッとしない空模様でしたが、午後にはぼちぼちの晴れ。
というわけで、まぁ堪能しました。
息子も2匹の犬もぐったりのご様子。


「大陶器市は安いから・・・」という理由で遥々鎌倉から遠征するわけではありません。
安けりゃいい、っていう年齢でもないし・・・。
こういった時しか出会えない若い作家さんや、全国から集まる個性的な作家さんの作品がお目当て。
値段やブランドではなく、その辺はコダワリたいところです。


で、今回の成果物はこんな感じ。
大皿はパスして、小振りな4品。


こちら、写真ではわかりにくいと思いますが、3本足のペアの植木鉢。
直径5cmくらいの小振りなモノで底には水抜き穴が開いてます。


こちら、蕎麦猪口。
詳しい技法は知りませんが、何とも言えずいい質感。


こちらもスープボウルにと思った椀。
マットなミルク色と手触りがいい気持ち。


こちらは鍋の時の取り皿かなと。
内側が濃い色の椀は使い方が難しいけど、いくつかあると重宝します。


日常使いの食器は消耗品です。
毎日使っていれば当然ヒビも入るし、落として割るし・・・。
だから我が家では初めから人数分の食器を買いません。
お気に入りに出会ったら、1枚だったり2枚だったり、適当な枚数を気分で購入。
つまりみんなが違う皿を使うわけですが、その方が食卓も賑わっていい感じ。
バイヤー(私たち)の好みで集めたものだから、食卓に雑然と並んでも違和感はありません。

せっかく作った美味しい料理・・・。
味も気持ちも器(ウツワ)で変わりますよ、ホントに。
posted by ミヤタカズヒコ | 09:58 | ■シュミ | comments(0) | trackbacks(0) |
■神奈川県立近代美術館
術館って行く人はよく行く、行かない人はまったく行かない。

そんな場所です。

昔はよくひとりで行ってたモンです。
展示品よりも建物に興味があったので・・・。
特に近代建築がスキ。
でも犬がいたり、子供が生まれたりすると、どうしても足が遠のいてしまいます。


とは言うものの、ホントに見たいモノは見る。
で、平日の朝、神奈川県立近代美術館(Kamakura MOMA)で開催されている「シャルロット・ペリアンと日本」展を見に行ってきました。
開館60周年の企画展。


神奈川県立近代美術館(設計:坂倉準三)は、1951年竣工の日本最古の近代美術館。
つまり建物自体も充分に見応えがあります。

場所は我が家から自転車で10分くらいのご近所です。
10:00に入館したらガラガラの貸切状態・・・。
休日の混雑状況はどうなんでしょう?


ところでシャルロット・ペリアンって知ってます?
彼女は20世紀フランスの建築家でありデザイナーでありクリエイター。
一般の人にどれくらい浸透している人名なのかはわかりませんが、私は学生時代に授業で耳にしました。
ということは、25年前・・・ずいぶん昔の話です。

戦中・戦後の数年間、日本で暮らしていたためか、建築・家具やファブリックなど、彼女の作品の多くには、日本文化から受けた影響が見られます。

今回の展覧会はモノ(建築や家具)だけでなく、彼女の人間性や日本への想い、日本人との交流史なんかにスポットが当たっていて、とても充実した内容でした。


で、今回知ったレアな情報をひとつご紹介。
なんと1957年に竣工した旧東京都庁舎(設計:丹下健三)の知事室にはペリアンの家具がセレクトされていたそうです。
それもすべてフルオーダーの特注品(デスク・イス・キャビネット・応接セット等)。
しかし旧都庁舎解体時に瓦礫と共に家具も処分してしまったらしい・・・。
なんとも日本のお役人らしくバカなことをしてくれたもんです・・・。

ちなみにペリアンのデザインしたキャビネット、今では1500万円以上の価格で売っているらしい・・・。
それが特注品ともなると、もう個人で所有すべきレベルの価値ではありません・・・。

今回の「シャルロット・ペリアンと日本」
来年は広島現代美術館(Hiroshima MOCA)に巡回するそうですよ。
公式カタログ(ISBN: 9784306045644)は内容超充実につき絶対購入!


以下、展示室内はもちろん撮影禁止なので外観だけの紹介です。

鶴岡八幡宮の平家池越しの外観。
夏になると池が蓮に覆われて、ガラッと景色が変わります。
個人的には水面に建物が写り込む秋冬のほうがスキ。


なぜか日本的風情のあるピロティ。
西洋文化のエレメントも日本人が日本的に解釈するとこうなります。
この建物でここが私の一番のお気に入りポイント。


展示室をつなぐ外部廊下
なんかカッコいいんですよねぇ。
素材と色のバランスの妙なんでしょう。


モダニズムの象徴のような階段
大谷石とスチールの組み合わせ、大スキです。


出口の門扉にもコルビュジェからの影響を感じます。


水飲み場ひとつとっても絵になる。
水栓が付いてなければ、彫刻作品みたいです。

でもまぁ、ここで水を飲む人はあまりいないでしょうねぇ・・・。

posted by ミヤタカズヒコ | 18:00 | ■シュミ | comments(0) | trackbacks(0) |
■かなりビビります
カポカ陽気の休日、庭の大きな葉っぱの上でカマキリが日向ぼっこしてました。



とまぁ、文章で書くとほのぼのとしてますが、実際に間近で対面してみるとちょっと怖い・・・。

全長15cm以上もあって、僕が「虫」という言葉でイメージできるスケールをはるかに超えています。
羽の下の柔らかそうなおなかの部分(親指くらいの太さ)は呼吸に合わせて上下に揺れているし、ウソみたいに大きな目はじっと僕を睨んでいる・・・。

子供の頃は昆虫が好きで、アリの行進なんか飽きもせず眺めていたもんです。
そんな僕が君に決して危害を加えるわけないでしょ・・・。

庭にいる害虫なんかを食べてくれる「頼もしい味方」っていう想いもあるけど、今はまだどこまで心を開いていいのかわからない・・・。
そして君は僕の存在に気づいてから微動だにしない・・・一触即発の険悪な気配・・・。
そう、僕の庭なのに。

10分後・・・

勇気を出して、とは言ってもいつでも逃げられる態勢をキープしつつ、恐る恐るカメラのレンズを近づけてみた。
マクロ撮影。
レンズと君の距離は2cmくらい。


ち、近い・・・。


怒らないでね。
カマを振り上げて「シャー」とか言わないでね。


そ〜っと


パシャ。


ピンボケ。
敗因は指先の震えのせいか?
だってそのカマにどれくらいの殺傷能力があるのか僕は知らないし・・・。

再度、もう少しの勇気を出して両手でしっかりカメラを持って。


パッシャ。


カマキリって・・・

目も頭も触覚も脚もお腹も緑色。
そしてよーく見ると、カマを「腕」と捉えると、4本足なんですね。

「4本足で腕が2本の生き物ってな〜んだ?」
って問われたら、僕は迷わず
「ケンタウルス」
と答えます。
それ以外にいます?

4本足で2本の腕を持つ生き物・・・。
案外近くにいました。


で、ボディデザインがセクシーです。
全体のプロポーションバランスがとてもいい。
昔、超音速旅客機の「コンコルド」をテレビで見た時の感動に近いモノがあります。
機能的で無駄がない。
カマキリが空を飛ぶ姿が見てみたいなぁ。
きっととてもカッコいいと思います。


でも、やっぱり怖い・・・。


で、いざとなると羽を広げて上体をグーッと反らしてカマ(腕?前足?)を振りかざして僕を威嚇する。


足元ではカマキリの存在に気付いた犬も吠えてるし・・・。
「番犬ならもっと最前線で吠えろよ」とも思ったり。

臆病なのは飼い主譲りなのかも。


子供の頃なら素手で捕まえて、喜々として虫かごに捕獲していたと思うんですが・・・。
そんな過去の記憶も、掴んだ時の指の感触も残ってるし。


大人になると出来なくなることって、あるんだなぁ。

・・・と思ったおだやかな休日の午後でした。
posted by ミヤタカズヒコ | 08:05 | ■タ ジ | comments(0) | trackbacks(0) |
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