久しぶりにナリワイの話。
ウチとしては珍しくコンサルティングのみの仕事です。
内容は、鎌倉市内に中古で購入した築30年の木造住宅がどうやら地盤沈下しているらしい・・・というモノ。
震災の影響ではありません、もっと以前からの話。
正式には地盤沈下というよりは不同沈下。
前者は地盤全体の話で、後者は建物についての話。
で、今回の問題は原因は定かではありませんが建物が傾いた不同沈下です。
築30年ということで売買契約に上屋に対する瑕疵担保はなし。
つまりクライアントも納得の上での実費修繕です。
で、現場調査・業者選定・見積依頼・契約・現場監理と2カ月ほどのお付き合い。
現場を見ると確かに傾いています。
実測すると70mm程度の高低差。
今回は「アンダーピーニング工法(コンクリート杭圧入工法)」を採用。
ここでは詳しくは書きませんが、こんな感じで柱の下に穴を掘る。
とにかく掘る。
ひたすら掘る掘る掘る。
まぁ、大変な作業です。
竪穴が掘れたら建物中央まで横穴を掘ります。
ひたすら掘る掘る掘る。
で、こんな感じで掘った穴にジャッキを突っ込んで支持地盤まで杭を圧入。
今回は支持地盤まで8本程度貫入しました。
要するに表層の地耐力には期待せずに支持地盤まで伸びた杭で建物を支えます。
柱の数だけ、つまり穴の数だけ10tジャッキを挿入し、後はレーザーで調整しながらレベル補正。
最後にジャッキを抜いてコンクリートを流し込んで足元を固めます。
業者の対応も見積金額もホントに様々。
コンサル料なんか屁でもないくらいの価格差です。
今回の仕事、私も沈下修繕の現場を体験するのは初めてだったのでとても勉強になりました。