先日、実家に行きましてね・・・。
母「今度、便器を交換するの」
子「ふ〜ん、もう相当古いしね、少し臭うし・・・」
母「もう40年だからねぇ」
子「で、だれが工事すんの?」
母「近所の○○さん」
子「○○さんって大工でしょ?」
母「うん、でも自分でできるんだって」
子「ふ〜ん、いくらくらい?」
母「だいたい△△万円くらいだって」
子「ふ〜ん」
そこで会話はひと段落。
次になんて返したらいいのかわからなくなって・・・。
と言うのも、母が言った金額はかなり高額でして・・・。
ウチが請けたらその半値くらいでできちゃう感じ。
でもね・・・むずかしい問題ですよ、これは。
○○さんの家は3軒隣りの超ご近所だし、父母とは50年以上の長〜い付き合いだし。
僕も小さい頃はよく遊んでもらったとっても気さくなおっちゃんで・・・。
もう半分隠居して工務店は息子が継いで・・・て感じの人なわけですよ。
そこで一級建築士の息子としては
「高すぎるよ!そんなの断っちゃいな。知り合いの水道屋にやってもらうから」
と口元まで出かかったけど、言えなかったんですよねぇ・・・。
仮に僕の忠告通り○○さんへの依頼を断ったら、きっとその後の近所付き合いはギクシャクしちゃいますよね。
「○○さんの見積、高いわよ!」
なんて平気で言っちゃいそうな母だし・・・。
でも・・・年金と仕送りで暮らしてる父母としては、どうしても○○さんに仕事をしてもらいたかったわけではなく、安いに越したことはないわけで・・・。
でも・・・知らないほうがいいこともあると思うし・・・。
でも・・・
金額の内訳を後から聞かされてもだれもハッピーにはならないし・・・。
「これ高いよ、って言ってあげな」
という意見もあったけど僕は反対。
そんなことを聞かされてもみんながイヤな気分になるだけ。
親の世代はコストだけじゃないんです。
今の結論としては知人がくれたアドバイスが最も説得力がありました。
「年老いた親の購買は詐欺でもない限り、大目にみておくのがいい。
自分が子供の時に、大目にみてもらっていたように・・・」
何て言えば正解だったのかまだわからないけど、下町風情の残った古い町で長いこと暮らしていると、いろんなことがあるわけですよ、きっと。
まぁ結果として、それ以上突っ込んだ話はしないで帰りましたとさ。
めでたし、めでたし。
画像は過去に作ったトイレたち。
キレイなだけじゃなく、安くカッコよく作ってあげましょう!
気持ちのいいトイレだと、出もいいぞ〜